HOME に戻る
INDEX に戻る

クレマチス 栽培の概要


鉢栽培の場合
管理場所 日当たりと風通しの良いところ。
蔓が折れるので風当たりの強い場所は避ける。
夏は半日蔭に置き、株元に直射日光が当たらないようにマルチングする。
ネマトーダ予防のために鉢を直接地面に置かない。
用土 通気性、保水性、排水性の良いふかふかの土。弱酸性〜中性。
 (例) 赤玉小粒:バーク堆肥:バーミキュライト=5:3:2
     赤玉小粒:鹿沼土:バーミキュライト=4:4:2
     赤玉小粒:バーク堆肥=7:3

・根の細い系統(モンタナ、マクロペタラなど)は、排水性を良くするために堆肥を用いず小粒軽石を混ぜる。

・腐葉土はネマトーダ感染の要因があるため避け、バーク堆肥または発酵牛糞堆肥を用いた方が良い。
5号以上の深鉢
水やり 水を好むが過湿にならないように注意。
基本的には、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりする。
冬期の休眠中は、水やりを控える(週に1回くらい)
肥料 多肥を好む
春先に骨粉などのリン酸肥料を十分与える。株を充実させるためには秋にも十分な施肥を施す。
生育には、置き肥と液肥を併用する(植物園等では株元に大量の化成肥料がばら撒かれていた)。
植替え 年に1回、2号ずつ大きい鉢に植え替えていく(深鉢を利用する)。最終的には10号鉢で育てたい。
場所の都合で鉢径を大きくできない場合は、できるだけ深い鉢を利用する。
どうしても大鉢を使えない場合は、こまめに植え替えをしながら育てる。ただし株は大きくなれない。
鉢底から根が見えたら植替えのサイン。この場合は真夏以外はいつでも植え替えをする方が良い。
植替え適期は、休眠期の2月〜3月上旬。
根が切れるのを嫌うので注意。
根詰まりすると、花が小さくなったり咲かなくなったりする。

1.鉢底に粒の粗い鹿沼土(なければ粒の粗い赤玉土)を入れる。
2.鉢底にマグァンプKなどの緩行性肥料を入れて用土をかぶせる。
3.根洗いした株(土を落とした株)を根を四方に広げるようにして植える。
4.1〜2節埋まるように深植えする。
  (生え際から最初の葉が出ていた位置までが1節。2番目の葉が出ていたところまでは埋める。)
5.夏にマルチングすることを考慮してウォータースペースを開けておく。
6.支柱を立てて、たっぷり潅水。
7.植替え後1週間は、雨の当たらない半日陰で養生させる。

* 5月以降に苗を購入した場合は、水洗いはせず根鉢を崩さずに定植し、すぐに上部を剪定してしまうと良い。
*根が持て余すほど長くなっていても絶対に切らずに、根をグルグル巻きにして植え込む。
剪定 系統別特徴,剪定を参照
1〜2年生苗は、7〜8節伸びたら2〜3節残して剪定し枝数を増やしておく(春の作業,2回まで)。
誘引 朝顔のように支柱に巻きつかせるような誘因はせず、行燈をくぐらせずに外側で留めておくだけにする。
留めた部分をはずせば蔓がパラリと落ちる程度でよい。
絡ませてしまうと、年に数回ある剪定や植え替えの際に難儀することになるし、花が潜って咲いてしまう。
弱剪定のモンタナなどは下部の蔓を下の方でぐるぐる巻きにしてまとめて縛っておいてもよい。
誘引の際に多少茎が折れても芯は意外と丈夫なので気にすることはない。
病害虫 比較的病害虫は少ない。
立ち枯れ病は地上部のみに発生するので深植えすることが有効な手段。
その他 *芽づまりして蔓が伸びてこない場合
 原因は、水をやりすぎたか、光が足りないか、肥料をやりすぎたかが考えられる。
 処置として1節分剪定をしてみると脇から芽吹いてくることもある。
購入苗の植え付けについてはこちら


地植え栽培の場合
植え場所 株元は日陰になり、上部が日向になる場所が最適。
株元に日が当ってしまう時は、
1.株元に宿根草を植える(一年草だと植え替えのたびに根を傷めてしまう)
2.株元に小石を敷き詰める。

直径30cm以上,深さ45cm以上の穴を掘って、穴の底に5cm程、小石や陶器の破片を敷くと良い。
通気性、保水性、排水性の良いふかふかの肥えた土(踏むと沈むくらいふかふかが良い)。弱酸性〜中性。
肥料 多肥を好む
春先に骨粉などのリン酸肥料を十分与える。株を充実させるためには秋にも十分な施肥を施す。
生育には、肥料を切らさないようにする(植物園等では株元に大量の化成肥料がばら撒かれていた)。
植替え 根痛みを嫌うので、植え替えはしないのが基本。
剪定 系統別特徴,剪定を参照
病害虫 比較的病害虫は少ない。
立ち枯れ病は地上部のみに発生するので深植えすることが有効な手段。
植付苗 4.5号以上の苗を植え付ける。
小苗は1年鉢栽培してから植え付けたほうが良い。
植栽 木のそばに植え木に絡ませる
→木と根が絡むのを避けるため土管などを埋め込んでその中にクレマチスを植え込む。

蔓バラと絡ませる
→弱剪定の品種を使うと誘引や剪定のたびに絡み合った蔓を解くが大変なので強剪定の品種を使う。
→バラと根が絡まないように鉄板などを埋め込んで間仕切りする。
仕切り クレマチスの根は他の植物の根と絡むのを嫌うので、地植えにする時には間仕切りをした方が良い。
ポリカーボネット波板を間仕切りに埋め込む。
この場合もう1枚埋め込んで囲むようにした。
クレマチスの丘では土管(?)を埋め込んで、
その中に植え付けてあった。