アルバムジャケット撮影に関する公式ツイッターのログ

今、NEW YORKでALBUMのジャケット撮影中。これから午後の撮影に向かいます。
8:59 AM Jul 18th webから

今日の撮影は無事に終了。明日も引き続き早朝からの撮影予定です。
12:47 PM Jul 18th webから

NEW YORKでの撮影2日目。今日も早朝から撮影スタートです。これからホテルの部屋でスタイリングをして撮影現場へ向かいます。
1:31 AM Jul 19th webから

NEW YORKでの撮影2日目。早朝からスタートした撮影が16時に無事終了。途中、天気予報通りの激しい雨が降りましたが、奇跡的に晴れを取り戻し無事に予定通りの撮影を行えました。
2:36 PM Jul 19th webから

NEW YORKの撮影を無事に終えました。皆さん楽しみにしていて下さい。
1:45 AM Jul 20th Twitpicから


NEW ALBUM 「"B"ORDERLESS」OFFICIAL INTERVIEW(EMI HIMURO2010COMより)

まさか、こういう始まりのアルバムが聞けると思っていた人は多くなかったのではないだろうか。
氷室京介のロックを聞き続けてきた人にとっては期待こそすれ、現実になるとは思っていなかった痛快極まりないオープニング。9月8日に発売になった12枚目のオリジナルアルバム「"B"ORDERLESS」は、いきなりスタジオでの無造作なジャック・インの音で始まっているのだ。
それは、ボクシングで言えば戦いのゴングでありレースで言えばスタートの合図だ。戦闘準備完了。宣戦布告を待っていたかのような一曲目から繰り出される、こんな例えしかできない自分がもどかしくなる怒濤の8ビート。タイトルも「My Name is "TABOO"」。日和見主義と自主規制と売り上げ至上主義にがんじがらめで誇りも見失ってしまったメディアや音楽業界へ叩きつけるロックンロール・メッセージ。突っ走る氷室京介が挑み掛かるように叫んでいる。詞を書いているのはGLAYのTAKUROだ。

今回のアルバムは4,5年前から書きためている曲なんかも入っているんです。「My Name is "TABOO"」なんかは5年くらい前に書いた曲かな。なかなかアレンジがうまく行かなかったりして、今じゃないなと思ってたんですけど、アランとY.T.っていう二人のミュージシャンと出会って、彼らが自分のやりたいことを理解してくれて、形になりましたね

氷室京介の新作アルバム「"B"ORDERLESS」は、2006年12月に出た「IN THE MOOD」以来3年9ヶ月ぶりだ。 そんなに間が開いた気がしないのは、2008年に20周年コンプリート・シングルベスト「JUST MOVIN' ON 〜ALL THE -S-HIT〜」や20周年記念ツアー「JUST MOVIN'ON -MORAL〜PRESENT-」、そして、そのライブDVDの発売などがあったせいだろう。でも、そんなアニバーサリーイヤーを挟みつつ制作は進行していたことになる。満を持したアルバム。関わっているミュージシャンも、彼がここ数年「気に入っているバンド」として名前を挙げていたロスのバンドの当事者ばかりだ。

今回のアルバムは、俺がLAに住んで13年くらいになるんですけど、良い意味で身体に残っている日本人である氷室京介の血と向こうの文化圏で生活するようになって身についてきた新しい氷室京介の要素をそろそろうまく融合しないといけない。今までよりもロックテイストを注入しないといけないということを意識しながら作ったアルバムですね

"KING OF BEAT ROCK"、あるいは"ビート系の帝王"。日本のロックの概念をビートという武器で革命的に覆したのが氷室京介であることは言うまでもない。破壊的でそれでいて計算された"揺れ"とその合間を縫うように疾走してゆくスリリングな快感。どんなに攻撃的になっても決して崩れない音の輪郭と歌のスタイリッシュなバランス。一度耳にしたら口ずさめるドライブ感豊かなメロディー。これだけの影響力を持ちつつ他の追随を許さない"KING"ならではの証明のような曲がこれでもかと並んでいる。前半6曲、TAKUROの詞が4曲、松井五郎が2曲だ。TAKURO、松井五郎、それぞれが氷室京介に託しているものが見える。依頼の仕方は、"ORDERLESS"つまり、好きなように、だったそうだ。

TAKURO君と松井さんは全然タイプが違うので、コントラストがついて面白いアルバムになったと思いますね。松井さんは、キュビズムというか、ストーリーは分かりづらくても構わないから、あらゆる角度から一つのものについて歌って行く。TAKURO君は一貫して筋が通っている。感情移入しやすいですよね

音が違う。曖昧さをそぎ落とした鋭角的な音、太くうねるように押し寄せる重心の低いリズム隊、心の叫びを押し殺したように不穏に鳴り響く扇情的なギター、甘い感傷をかなぐり捨てたように痛みを振り絞って迫るヴォーカル。血が騒ぐ、胸がかき乱される、否応なく身体が動き出してしまう。前半の6曲でそんな感覚に襲われなかった人にロックは縁がないと言ってしまおうか。

そういう意味では今までで”分かりやすさ”が一番薄いアルバムかもしれないですね。自分ではロックっぽいという意味でそれが気に入っているんですけど。バンドっぽいですし。むこうのエンジニアもそう言ってくれましたからね。もし、俺が日本にあのままずっと住んでいたら、このアプローチでアルバムを作ろうとは多分思わなかった。今の俺のロックの自分なりの解釈がこのアルバム。最新形ではありますね。最初は地味だと思うかも知れないですけど、聞き込めば聞き込むほど良さが伝わる。ホントにロックが分かる人にはこれだよねと思ってもらえると思う

ロスに住んでいるからこそ出来る。彼の生き方が生んだ到達点であり結晶。前作「IN THE MOOD」ではAFIの「MISS MURDER」のカバーを収録、去年の秋に横浜スタジアムで行われた世界的チャリテイイベント「Water Aid」には彼らを誘って参加。今年は、今や世界のロックシーンに影響力を持つマイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド・ウェイとのコラボ「Safe And Sound」もあった。ご近所同士という中で音楽観や人生観で投合しての共同作業はロス在住ならではだ。新作アルバムで重要な役割を果たしているアラン・ヨハネスは、氷室がここ数年、フェイバリットとして名を上げていたクイーン・オブ・ザ・ストーンエイジのセッション・メンバー。去年、ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズ、フー・ファイターズのデイブ・グロール、クイーン・オブ・ザ・ストーンエイジのジョッシュ・オムが組んだスーパーバンド、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズのセッション・メンバーでもあるという超一流。洋楽ロックファンにとっても必聴のアルバムだろう。彼が書いて映画「2012」の主題歌として世界的大ヒットになった曲のカバーもある。

そうやって考えると、並んでいる人、参加している人がTAKURO君であり松井さん、Y.T.は、日本人だけどバークレー音楽院も出ているし、ドラムのチャーリーとかアラン。脈絡もないじゃないですか。そこの境を取ってカテゴリーをはずしたところで作ってる。ジョン・レノンが"Imagine No Heaven"と言ったのと同じ意味で、境がないということとで何かが生まれるんじゃないか。それで「BORDERLESS」というタイトルになったんですけど。それと、Bマイナーの曲が多いんで"B"にして。"ORDERLESS"という洒落もありますしね(笑)

前半と後半。悲劇と幻想が入り交じった狂おしく耽美的なラブソング、松井五郎が氷室京介をイメージしたとしか思えない凛とした世界もある。CMソングになった「BANG THE BEAT」も全く違って聞こえるはずだ。ボーナストラックに入っている「Safe And Sound」が"おまけ"に聞こえるのは、オリジナル曲の完成度の高さ以外の何物でもない。

満足感はすごくあります。毎回迷いはありますけど、その迷いを払拭するために生きているわけで。これでやり尽くしたということになるともう次は作れないんでしょうけど、まだ次を作りたいですし。自分の中で未知のトライをして、それがきちっと形になって最終形で到達点に達している。そういう意味でも仕上げたという充実感はありますね

デビュー20周年を越えた新たな一歩。9月9・10日の日本武道館から始まったツアー「50×50 ROCK'N'ROLL SUICIDE」。その最中に50代に突入する。振り返ることも立ち止まることもない。まだ見ぬ理想と究極のビートを求めて限界と戦うBORDERLESSな旅が続いてゆく。


作詞を手がけた松井五郎氏の公式サイトより

氷室京介「"B"ORDERLESS」

「どう作るかではなく、なぜ作るか」イギリスの陶芸家Hans Coperが残した言葉である。
氷室京介というartistと対峙するたび、そのことを問われている気になる。
作り手はついHowということに捕らわれる。勿論、表現者にとってそのことも重要ではあるが、Whyという部分が抜け落ちた作品は、訴えるものがどこか希薄に思えることがある。
所詮ビジネスであることは否定できない、ただ消費されるだけで良いとは、どうしても思えない。
Howだけでなく、創作の支柱にWhyがなければ、我々はただの機械だ。CDの売れ行きが低迷している現状にあって、作品というより商品としての楽曲を売ることにエネルギーを使う傾向があることも事実である。
そんな時代の流れにあって、早くからアウェイである海外へ移り住み、常にphysicalを鍛え、創作にstoicなその姿勢は尊敬に値する。
かつて声の調子が悪かったことを理由に、その日のaudienceを無料で招待するライブを行った彼の姿勢に真のprideを見た思いがする。
氷室京介の与えてくれるハードルの高さは、常に刺激だ。それに応えることができる自分であり続けたいと思う。



”B”ORDERLESS

1. My Name is "TABOO"
2. PARACHUTE
3. Rock'n' Roll Suicide
4. Doppelganger
5. The Distance After Midnight
6. 忘れてゆくには美し過ぎる…
7. Sarracenia
8. Time for Miracles
9. Never Cry Wolf
10. Traumatic Erotics
11. BANG THE BEAT
[ Bonus Tracks ]
12. Across The Time
13. Safe And Sound

・M12,M13のボーナストラックは初回限定盤のみの収録になります。

Produced by Kyosuke Himuro

Drums : Charlie Paxson, Jack Irons, Hideo Yamaki(on M11), Josh Freese(on M13)
Bass : Alain Johannes, Joe Ayob, Chiharu Mikuzuki(on M11), Dan Rothchild(on M13)
Guitar : Alain Johannes, Yukihide Takiyama, Hirokazu Ogura(on M11), Tim Pierce(on M13)
Organ&Piano : Natasha Shneider
Keyboards : Makoto Minagawa(on M11)
Percussion : Paulinho da Costa(on M1, 2, 7, 9, 10)、Alain Johannes
Background Vocal : Alain Johannes (on M2, 7)

[ All Music ]
Kyosuke Himuro

[ Words ]
Goro Matsui(on M3, 4, 7, 9, 10, 12)
Takuro(on M1, 2, 5, 6)
SPIN(on M11)
Except M 8 Words&Music : Johannes / Shneider
M13 Words&Music : Gerard Way

[ Arrangement ]
Alain Johannes + Kyosuke Himuro (on M1, 2, 7)
Y.T. + Kyosuke Himuro (on M4, 5, 6, 9, 10, 12)
Alain Johannes + Natasha Shneider (on M 8)
Hirokazu Ogura + Kyosuke Himuro(on M11)
Greg Wells (on M13)