Tropaeolum 栽培の概要
栽培指導 DORAさん
発芽適温 | 12〜18℃ | ||
播種法1 冷蔵庫播き |
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湿らせたキッチンペーパーに種をはさんで、ジップ袋等に入れて、冷蔵庫で芽出しを させてから用土に播いて発芽させる。 この方法の難点は、カビが発生しやすいこと。 カビの発生を防ぐには、余分な水分をいっさい種に吸わせないことがポイント。 * 種の殻に傷をつけない。 * 事前に水に浸して給水させたりしない。 * キッチンペーパーの水分を極力抑える。 種をキッチンペーパーにはさんだら、霧吹きで2〜3回シュッシュッと湿らせるだけOK 水分が足りないんじゃないの?と思うくらいで十分。 芽が動き出すのは、播種後20日後くらいから。そのころから、時々確認して、左の画像のように芽割れしていたら、用土に播いて発芽させる。 11月に入ったら芽割れしなくても用土播きに切り替えたほうが発芽の可能性が高くなる。 |
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播種法2 用土播き |
水はけの良い用土に直接播く。 殻には傷をつけてもつけなくてもどちらでもいい。事前に給水させる必要は特にない。 基本用土は、赤玉小粒:バーミキュライト=1:1(赤玉はふるった方がいい) 覆土は1cm 常温管理のものは、10月下旬から発芽が始まり11月が発芽のピーク。 発芽には、20日から3か月かかる。翌年発芽する場合もある。 気温が高い9月ごろは保冷材を使用すると発芽が早まるが、使用せずとも時期が来れば発芽する。 |
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球根の 植付け |
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過湿にすると球根が腐るので注意。特に気温の高い時期は気をつける。 定植鉢に直接植えつけてもいいが、ポットで芽出しをしてからの方が安心。 画像のように、半分埋めて頭を出して植えつけて芽出しさせると良い。 芽が出たら定植する。様子を見ながらだんだん土を増していって球根を埋めてしまうと良い。 芽出し用土は、赤玉小粒単用または、赤玉小粒:バーミキュライト1:1 籾殻燻炭を少し混ぜると球根の腐敗防止になる。 |
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定植時期 | 種からのものは、草丈が5〜6cmで定植。遅くとも10cmまでには定植しないと、根や蔓がからんで大変。 球根からのものは、芽出しができれば定植。 |
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定植用土 | 水はけが良ければ土質は特に選ばない。 赤玉小粒:バーミキュライト=1:1 を基本に、軽石小粒や籾殻燻炭,腐葉土を混ぜると良い。 山野草の土でも良い。 堆肥は水はけを悪くするので止めたほうが無難。 元肥として、マグァンプKなどを底の方に入れておく。 |
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定植鉢 | 素焼鉢や駄温鉢が理想だけど、水の管理に気をつければプラスチック鉢でもOK 種からならば、4〜4.5号鉢に1株,5号鉢に2株,6号鉢に3〜4株くらいが目安。 球根からなら、6号鉢に1株,7号鉢に2株くらいが目安。 |
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支柱 | ![]() |
定植と同時に立てる。 あとからだと、蔓が細いので絡んだり切れたりする。 蔓は繊細で細いので、あまり太い支柱は不向き。 鳥籠形が向いているかなあ。 画像の支柱は、蘭の葉よけを基本にして竹ひごを組んで作った。材料は100円ショップ。 |
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追肥 | 冬はあまり成長がなく、大きく動き出すのは2月。 そのころから、週1くらいで液肥を与えると良い。 |
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管理場所 | 日当たりの良い戸外 戸外で十分越冬するが、霜や強風に当てたりしないように気をつける。 交雑しやすいので、数種類育てているときは注意。 |
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採種 | 虫媒介が期待できない場合は、人工受粉する。 綿棒や細い筆などで軽くコチョコチョしておく。強くやると雌しべが折れます(これ私^^;) 花芯が粉っぽくなってきたときが受粉の適期。 完全に熟すまでおくと種がこぼれおちてしまうので、青いうちに採種して追熟させた方が良い。 |
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種は1つに花に1〜3個できる。 | |
球根の 保存 |
常温で涼しいところで保存すれば、ほぼ大丈夫。 理想は、土に埋めて保存する方法 1.赤玉土を洗って微塵を取り除く。 2.1の土を乾かしてから、素焼鉢に球根を埋める。 3.風通しが良く雨の当たらないところで保存。断水すること。 球根は、一般の球根と違って花後に培養されるのではなく、開花前には球根の肥大が完了する。 花後に草木灰などを施肥するのではなく生育期に施肥したほうがよいと思われる。 |
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支柱 バリエーション |
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蘭の葉垂れ防止枠を基本に | 朝顔の支柱を基本に | 蘭の葉垂れ防止枠を基本に |