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ドラバの栽培法

sysytemさんのBBSへの投稿より抜粋


Drabaの高山型は、高山植物の中では比較的簡単に栽培でき、夏越しも容易で手軽に高山の雰囲気を味わえるものです。
アブラナ科イヌナズナ属であるDrabaは日本にも数種類あります。
有名且つ綺麗なものには早池峰山に産するナンブイヌナズナで、黄色のきれいな花をたくさん上げます。
が、これは早池峰産特有の蛇紋岩植物で、少し癖があり、長期間維持するのは難しいです。

海外の高山型Drabaはかなり多く、日本には見られないマット状のもの、苔状のもの、針状の葉を持つものなど多岐にわたります。
花は白、または黄色で、一つ一つはまったくアブラナの花です。いわゆる十字架植物。私の育てた中では紫やピンクは見ていません。あれば、非常に面白いですね。

種はよく発芽し、12月から4月にかけ播きますと3月から5月にかけ発芽します
最初は小さなモジャモジャとした苗ですがだんだん大きくなり、ある程度の大きさに一年目でなります。
したがって、播き床には必ずマグアンプ等の緩効性元肥を入れておきましょう
翌年の2月から3月早春に早くも花をつけますが、この時にこの肥料による個体の大きさの差が出ます。

大事大事で日陰に置いておくと、間延びしてしまい、駄目です。午前中の日にしっかりと当てましょう
そうすると、詰まった形でこんもりとなり、病気にも強いものになりますし、見た目もすばらしくなります。
鉢の側面に日があたると鉢温が不必要に上がりますから、それは避けましょう。特にこの日の当て方は暑い地方では一工夫します。

肥料は好きですので、植え替えをしないで肥料切れを起こしますと栄養失調状態となりジリ貧で枯れます。
毎年の植え替えがあれば最良です。

根は非常に細く、まるでくもの糸のように張ります。
秋、10月から11月、春、3月から4月が植え替えの適期です。この時期でしたら,多少手荒く植え替えてもすぐに新しい根が出ますので安全です。

目立った病害虫はありませんが,薬を使うときはアブラナ科であることに注意してください。

なお以上の情報は私が手探りで育てた経験からですので、どこにでも適応するわけではないでしょう。
当地は海抜200mぐらい。冬は−10度ぐらい、夏は38,9度
屋根つきですが、壁はありません。
鉢栽培は鉢の側面からの熱の吸収放散がポイントとなります。
夏は涼しく、冬は0度近辺を維持する断熱環境を作りましょう。厄介でしたら、ロックガーデンが一番良いでしょう。